息子・娘へのアドバイス(24)

前回の記事に続き、これまでの人生経験に基づいて、次の時代もある程度予想しながら、順不同で子供たちへのアドバイスを書いていきます。

〇親孝行ってなんだ?
子供たちへのアドバイスではありませんが、親孝行について考えてみたいと思います。親が望む親孝行とは、その時代や親の考え方によって変わると思います。男親と女親によっても違うようです。周りを見ていると、節目節目のプレゼントを望んだり、結婚を望んだり、孫を望んだり、会社員として出世を望んだり、健康で暮らすことを望んだり、思いのままに生きることを望んだり。様々な思いがあって、一概には言えないようです。ただ、これらを見ていると、子供と繋がっていたい、自分の経験や思いを子供に託したい、そして、子供が幸せに過ごして欲しい、というような3種が目立つように思います。
子供と繋がっていたい、というのは、プレゼントをもらったり、たまには帰省したり、一緒に旅行したりということでしょうか。これは、比較的、女親に多いように思います。子供を自分の希望と見たり、あるいは、歳を取った時に少し身の回りで困った時に頼りたいと思うこともあるでしょうから、この、子供と繋がっていたいというのは、もっとも基本的な望みだと思います。ただ、これは、出来ればそうでありたい、身近に居るのであれば、そうでありたいということであり、必ずしもこれが優先されるものでは無いと思います。負担にならないのならば、そうありたいということではないでしょうか。
次に挙げた、自分の経験や思いを子供に託したい、というのは、自分の経験を子供に活かしてもらって、失敗したり後悔したりしないように生きて欲しいということでしょう。また、スポーツなどで自分と同じ競技をしてもらいたいというのも、自身がノウハウを知っていれば、それを伝承することによって子供たちが成功する可能性も高くなります。この、自分の経験や思いを子供に託したい、というのは、必ずしも自分のわがままではなく、自分と子供の両方ともに幸せになる道を選ぼうということでしょうから、子供たちが同意するならば、よい生き方だと思います。
最後に、子供が幸せに過ごして欲しい、ということ、これが、現代の親で言うと一番子供たちに望んでいることではないでしょうか。いまの日本の社会は、危険が少なく、何をやってもそれなりに生活が出来る社会になっています。そうなると、あまり無理をさせずに自分のしたいように生きて、それで幸せになってくれれば良いということでしょう。ある意味、今の日本の社会が良いからと言えます。
よって、今の日本における親孝行というのは、まずは子供たちが自分の幸せになるような生活をし、時々は親と付き合う、そういうことが親孝行になる様です。
ちなみに、私は・・・。一度の人生を精一杯生きて欲しいと思っています。仕事でも趣味でも家族でも、人一倍頑張って、人一倍多くのことを体験して、人一倍楽しんで欲しいと思っています。

次回に続きます。