前回の記事に続き、これまでの人生経験に基づいて、次の時代もある程度予想しながら、順不同で子供たちへのアドバイスを書いていきます。
〇年上の人は上座に座ってもらおう
あなたの職場には、あなたよりかなり年上の部下が居らっしゃるでしょうか。例えば、あなたが20代~30代とした場合に、50代の部下のことをいいます。もし、あなたが優秀であれば、20代で係長、30代で課長になっているかもしれません。そのような場合、50代の部下というのは、きっとあなたよりも劣っているのでしょう。ですから、あなたは年上の部下をひょっとして見下しているかもしれません。
もちろん、あなたが上司なのですから、組織を運営する上では、あなたの方が秀でているのでしょう。ですが、かといって年上の部下を軽んじてはいけません。理由は2つあります。1つは、あなたよりも年上の部下の方が優れている面がある可能性もあり、そこは尊重した方が組織としての成果が上がるということ。そして、もう1つは、例え、部下であっても、年上の人をどのように扱うかを周りの人は良く見ていて、あなたの振る舞いを評価しているということです。
先ず、前者についてです。年上の部下というのは、一般的には経験が多く、あなたが知らないことを知っている可能性が高いです。また、長く会社経験が有るとすれば、長くそのコミニュティでやっていける能力があるということです。そして、年上の人の頼み事は断りにくいというのが一般的であり、他組織あるいは他社への働きかけにおいて成果を出してくれる可能性があります。このように、年上の部下は、例え作業能力が低いとしてもそれ以外の若い人には無い能力を持っていることが多く有ります。ですから、そのあたりをよくみて、長けているところがあれば活かすようにしましょう。
一方、後者についてです。あなたが、係長や課長という組織責任者であった場合、周りの多くの人があなたに注目しています。仕事ができるかどうかではなく、リーダーシップがあるのか、礼節を重んじるのか、など多くのことに注目しています。そして、それらのことを全てトータルして、組織責任者のあなたを評価しているのです。特に、年上の部下に対するあなたの態度については、上司としてきっちりと仕事をさせるかどうかということとともに、年上の人に対して礼節を持って接しているかの一見相反することを両立するかを見ています。ですから、職場ではあなたが上座に座っているかもしれませんが、仲間内の宴席などでは、部下であっても年上の人は上座に座ってもらうなど配慮をした方が良いと思います。こういった配慮を周りの人は良く見ていて、あなたを評価するものです。
次回に続きます。