前回の記事に続き、これまでの人生経験に基づいて、次の時代もある程度予想しながら、順不同で子供たちへのアドバイスを書いていきます。
〇子供たちと友達になろう
今回の記事は、主に自分の子供を前提に書きますが、必ずしもそうである必要はありません。親戚の子供たち、近所の子供たちであっても構いません。
大人から見て、子供が遊んでいるのを見るのは微笑ましいものです。また、学校の宿題をしているところを見て、あの頃はこうだったよな、とか昔を思い出したりします。更には、子供が悪いことをしているのを見ると怒って直させるということをしなければなりません。このように自分の子供に対しては自分は親であり、親の立場から子供を接しています。これは、もちろん当然のことで、子供を育てて扶養する義務がありますから、親としての立場で見る必要があるわけです。
もちろん、基本はこれで良いと思うのですが、よく言われるように、子供を育てるということは、同時に親も育つことになります。これを利用しない手はありません。ところで、一般によく言われる「親が育つ」というのは、親として育つということだと思うのですが、私が言っているのは自分自身を見つめなおしてレベルアップできる、ということです。
どういうことか/どうするかというと、子供と接する時や子供と行動する時に、親としての立場をとるのではなく、時として友達としての立場をとるということです。目線を子供と同じようにし、子供と友達のように会話したり、子供の立場で周りを見たり、場合によっては子供の立場で親を見たりしてみます。こうすることによって、今の生活ではない違った自分を体験できるので、モノの見方を変えることができます。単純なモノの見方、素直なモノの見方、こだわりがないモノの見方などを昔に戻って体験できますから、いま実生活で困っていることや仕事で悩んでいることなどがあっさりと解決できることがあるかもしれません。
また、友達の立場で子供たちと接すると、子供たちの普段の生活の悩み、学校教育の実態、を感じたり理解することができます。最近の子供たちは、ランドセルの重さがニュースになるほど多くの持物をもたされています。それほど多くのことを学ぶ必要がるのでしょう。また、学校においては、パソコンはもちろんプログラミングなどを学ぶこともある様で、知識の多さだけではなく論理的思考も構築させられています。このようなことを理解できていると、例えば会社で新入社員が入ってきたときに、学生時代は文系であったのに、しゃべってみると少し前のオタクっぽい理系学生のような若者が多いことも頷けます。このように、子供たちの環境を知ることで、自分より新しい世代が今後どのようになってくるかを推測することができ、その結果として自分自身の社会への対応を少しでもスムースにすることができます。
いかがでしょう。子供と友達になることって、結構メリットがあり、自分自身の成長にもつながることがあります。身近に子供が居るのであれば、積極的に活用しましょう。
次回に続きます。