前回の記事で、フィリップスのボディーグルーマーを紹介しましたが、それを機にヘルスケア・医療関連を中心とする電気機器関連機器メーカーのフィリップス製品に大いに興味が沸きました。そこで、フィリップスでシェーバーと並んで有名・人気でありグローバルでシェアが高い電動歯ブラシについて調べることにしました。
その中で、「フィリップス:ソニッケアー プロテクトクリーン <プレミアム> HX6897/25」は、充電式電動歯ブラシ売上金額シェアNo.1ブランドのフィリップスが出した、電動歯ブラシを初めて使うユーザーに使いやすい機能を重視したソニッケアーの新シリーズです。これを選びました。
まず、電動歯ブラシを初めて使うユーザーをターゲットにしたというのが、そそられます。王者フィリップスが狙うのは、すでに開拓された電動歯ブラシユーザの市場ではなく、まだ、開拓されていない手動歯ブラシユーザの領域を取り込もういうことです。未開拓市場は、これまで使っていなかった/使ったけど止めてしまった方がターゲットですから難しい領域であり、かつ、ブラシの交換や本体の買い替えなど継続的に使ってもらう必要があるカスタマーです。よって、購買に至る魅力ある機能やデザインと、使用してからの高い満足度の、両面を満たす必要があります。価格も抑える必要もありますから、我々カスタマーにとっては、魅力ある製品になっている可能性が高い訳です。
このような観点も踏まえて、「フィリップス:ソニッケアー プロテクトクリーン <プレミアム> HX6897/25」チェックしていきます。まず、初めて使うユーザー向けの機能として目を引くのが、「過圧防止センサー」と
「ブラシヘッド交換時期のお知らせ」の2つの機能です。歯磨きをするときに必要以上に力が加わっていないか、また、ブラシをいつ交換するかというのは、手動歯ブラシユーザであっても気になるところです。歯科定期検診などでも気を付けるようによく指導されますが、日常生活で常に意識することは難しいものです。よって、「過圧防止センサー」により強く磨きすぎていないかがチェックでき、「ブラシヘッド交換時期のお知らせ」をしてくれるというのは魅力的です。歯科定期健診の本製品を見つけると買ってしまいそうです。
次に、長く継続的に使えそうな機能が、「3つのモードと3段階の強さ設定」と「音波水流」です。「3つのモードと3段階の強さ設定」ですが、通常ブラッシング、ステインの除去、歯と歯ぐきの境目のケアも可能な3つのモードに3段階の設定が可能となっています。好きなモードを好みの強さを選んで使ったり使い分けることで、愛用歯ブラシとしての地位を築けそうです。また、「音波水流」は、1分間に約31,000回の高速振動と幅広い振幅の組み合わせにより音波水流を発生し歯間と歯肉炎もしっかりとやさしく磨けるということで、魅力ある機能です。
ところで、フィリップスがグローバルでシェアを誇るシェーバーと電動歯ブラシの共通の仕様・環境・技術としては、安全(フェイス)、安価、防水、軽量、小型・省電力・高速モーター、などになるでしょうか。これらは、グローバルに販売されてシェアが高いフィリップスには優位に働きます。
世界で高いシェアを維持しているということは、多くのカスタマーが使用しても不具合や問題が少ないという証明であり、また、不具合や問題があっても直ちに修正されるでしょう。そういう実力や修正力が社内に蓄えられていることになります。また、大量生産を行うが故に安価な製品を提供しやすくなります。防水や軽量といった機能も、シェーバーと電動歯ブラシといった非常に似たジャンルの製品を数多く開発すれば、それだけ技術の進化や蓄積も早くなります。また、キー技術であるモーターも多くのサプライヤの中から優良な材料または製品を購買することが可能になるでしょう。シェーバーと電動歯ブラシといった比較的シンプルで安価な製品は、グローバル大量生産が有利です。これは、カタログやスペックに表れないフィリップス製品の大きなアドバンテージです。
口内が綺麗であること、口臭が気にならないこと、これは相手だけでなく自分にとってもビジネスやプライベートなど生活全てて大切なことです。いちど、皆様も電動歯ブラシを検討してみてはいかがでしょう。