前回の記事に続き、これまでの人生経験に基づいて、次の時代もある程度予想しながら、順不同で子供たちへのアドバイスを書いていきます。
〇幾つになっても、やりたいことにトライしよう
小学生や中学生の頃は、比較的自分のやりたいことが出来る/やらせてくれるものですが、高校生の高学年になったくらいから進学や就職を意識し始めた生活になり、やりたいことというのもあまり出来なくなってきます。また、大学生や社会人になってしまうと、それなりに人並みの就職を周りから期待されたりもしますので、ますます、落ち着いた(?)生活になり勝ちです。趣味や趣味の延長の仕事/商売に打ち込むというのは中々難しいものです。そして、これが、30代40代になってくると、自分の作った家族を養う必要も出てきますので、ますます、やりたいことができなくなってきます。
もちろん家族の為に生きることも大切ですが、自分が自分自身の為に生きて、納得する生涯を過ごすということも重要です。家族の為に生きるというのは、家族の衣食住を一定レベル以上に保証したり、家族サービスの為に時間を使ったり、金銭的な自由を与えるということが一般的なことであり、これももちろん、大切です。しかしながら、今ある生活を保証しようとするあまり、好きではない仕事や馴染めない職場で長期に働いたり、自分の趣味を持たずにただ家族の為に時間を過ごしているというのでは、自分自身が充実していないために自分に自信を持つことができず、ひいては、そういうことが家族にも伝わってしまうものです。ただ自分をおさえているだけというのは、トータルで考えて良くない場合もあります。
幸いにも、日本は政治と社会が比較的安定しており、福祉も頑張ってくれており、仕事も選ばなければそれなりにあるので、苦しくても飢え死にすることは比較的少なく、なんとか生きていける社会にしてくれています。この状態がそれなりに続いてくれるのであれば、新しい仕事をしたり、自分の趣味で生計を立てるトライをすることは、家族の生命を奪うようなリスクになることはほぼないでしょう。また、逆に新しい仕事や趣味が、それなりに勝算があって理解が得られるものであれば、家族に理解が得られる可能性もありますし、子供たちに新しいことにチャレンジする姿を見せることが可能になります。子供たちは、やはり親の影響をかなり受けますから、やりたいことにトライしている姿を見せることは重要です。例え、それが失敗に終わっても、それなりに衣食住が賄えているのであれば、子供たちはそこから何かを学び、そこから自分たちの思いが始まるかもしれません。新しいことにトライするということは、自分だけではなく周りにも、特に家族には自分と同じような経験を積ませることができます。
法律に触れることなどはせず、新しいことに真面目にトライするのであれば、それは自分自身の人生における納得性を高め、かつ、自分も周りも貴重な経験を積むことが出来ます。50であっても60であっても、遅いことはありません。
次回に続きます。