前回の記事に引き続き、プロ野球観戦に馴染みのない方が、どうやって実際に観戦に行き、どうやって楽しむのかを説明していきます。
〇試合の種類
2018年度、日本プロ野球は、セントラルリーグ6球団とパシフィックリーグ6球団があり、各リーグにおいて、毎年3月の終わりから10月の初めにかけて、リーグ優勝を狙います。これをレギュラーシーズンと言い、各チームが1年間で約140試合を行います。その後、各リーグ1位~3位のチームが本年度のリーグ代表を決定する試合を複数回行い(クライマックスシリーズと言います)、2リーグの代表同士で日本一を決める試合を数試合行います(日本シリーズ)。これら、レギュラーシーズン終了後の試合をポストシーズンと呼んでいます。一般的に日本プロ野球の応援と言えばレギュラーシーズンであり、ポストシーズンの試合はチケットも取りにくく試合も少ないので、なかなか見に行くことが出来ません。しかし、人気の低いチーム同士の対戦であったり、平日の昼間に試合が開催されることがあり、この場合はチケットも意外にとれます。ですから、チャンスがあればぜひ行きましょう。ポストシーズンに参加できるチームは限られており、勝ち上がり戦ですので独特の緊張感があって、良いものです。
〇最近の日本プロ野球事情(2018年9月)
今年のセントラルリーグは、広島カープが強いです。鈴木誠也、菊池涼介、丸佳浩といったタレントが揃っており、また、昨年の優勝の余韻が残っており、今年も優勝しそうです。2位のヤクルトスワローズも、バレンティン、山田哲人、青木宣親など打線は強力ですが、投手陣が踏ん張りきれない場合があります。この2チームはファンも元気ですね。
パシフィックリーグは、西武ライオンズがかなり強いです。山川穂高、秋山省吾、浅村栄斗、森友哉、中村剛也など破壊力が抜群です。2位につけているソフトバンクホークスも、柳田悠岐、松田宣浩、今宮健太などなどのタレントが揃っており、昨年から比べて少し調子を落としているものも、底力はあります。以前は、野球人気はセントラルリーグの方が上でしたが、今はパシフィックリーグは、北海道、仙台、埼玉、千葉、大阪、福岡と広く地域に根付いたフランチャイズ戦略をとっており、人気もセントラルリーグに負けていません。
ところで、セントラルリーグは、東は東京、西は広島の範囲に範囲にチームがありますが、パシフィックリーグは、東は北海道、西は福岡にチームがあるので、お気に入りの球団をアウエイにまで応援しようとすると、セントラルリーグよりパシフィックリーグの方が移動距離が圧倒的に長く費用もかかります。逆に、色々な地方に行けるというメリットもありますが。参考にしてください。
以上、8回に渡って、野球ファンの始め方、プロ野球観戦の仕方を解説しました。皆様とどこかの球場の隣で一緒に応援していることを楽しみにしています。