インターネット利用調査結果について②/6

総務省のホームページに、通信利用動向調査が掲載されています。前回の記事に続き、平成29年調査(平成30年公表)の統計調査データの中身を順に考察していきます。

〇地方別インターネットの利用状況(個人)
南関東、東海、近畿の、大都市部を有する地方のインターネット利用が多くなっています。大都市部ほど、産業や商業サービスも多いのでしょうし、それに伴い様々なコミニュケーションや情報交換も必要とされるからと推測されます。いまや、都市部で暮らす場合には、ライフラインの申し込みでさえインターネットによるものが多くなってます。個人としては使わざるを得ない状況になっています。

〇インターネット接続回線の種類(企業)
ブロードバンド回線を利用している企業が95.9%となっています。今の業務のほとんどはインターネット接続された状態で行われ、大量のデータ送受信時やテレビ会議開催時などは、回線が低かったり不安定であれば仕事になりません。このような理由から企業ではほとんどがブロードバンド回線を利用していると考えられます。

〇インターネット接続回線の種類(企業)
パソコンやタブレットからインターネット接続している世帯のうち、96.9%がブロードバンド回線を利用しているとの結果が出ています。メールやメッセージアプリはスマートフォンや携帯電話で行い、パソコンで様々な作業をしたり、タブレットをブロードバンド回線に繋いで動画を観たりしていると考えられます。また、スマートフォンで携帯電話回線を用いて通信するには、まだまだ料金は高額です。スマートフォンで動画を観たり様々なアプリをダウンロードするには、ブロードバンド回線から接属した方が安くなります。このような理由からも、各世帯でブロードバンドのインターネット環境が普及していると考えられます。

〇モバイル端末の保有状況(世帯)
スマートフォンの保有者の割合が60.9%であり、携帯・PHSの29.3%を大きく超えています。なお、59歳以下の世代ではスマートフォンが携帯・PHSよりも多いですが、60歳を超えるとまだ携帯・PHSの割合が依然として高くなっています。59歳以下では、多くの人が学生かあるいは働いていると思われますので、ある程度周りと合わせたモバイル端末を持って同じ環境で生活する必要があるのではないでしょうか。60歳以上の方はリタイアされた方も多いと思いますので、そこまでは必要無いのかもしれません。

次回に続きます。