技術者の転身⑩/11

これまでの記事で、理系から文系に転身する方が多いことを説明し、技術者の転身で失敗しないように注意していくべきことを項目ごとに説明していっています。今回の記事もその続きで、色々な項目について記載します。

〇頼られるのが好き
技術者は、自分が得意としている技術が何かあります。そういうのが一つは無いと、技術者でやっていこうと思わないからです。また、技術者というのは、黙々とハードウエアやソフトウエアに向かって作業をする仕事であり、比較的、人とのコミニュケーションが少なくなる傾向にあります。また、ハードウエアやソフトウエアに向かって作業をしていても、本当に自分のやっていることが誰かの役立っているのかと不安になることもあります。そういう仕事環境ですから、自分の得意としてるもので、誰かに何かを頼まれるというというのは嬉しく思います。自分が得意なことで人に役立つということが認められ、コミニュケーションもとりやすいからです。一方、得意でないことでは手伝おうとしなかったり、頼まれなかったらやらない、という傾向もあります。自尊心が強く、人を思いやることが苦手なのかもしれません。ですから、技術者から転身された方は、周りの状態をよく見て、頼まれなくても困っている人が居れば助ける、といったこをを心がけるべきです。というのも、世の中、そのやり方で成り立っているコミュニティも多いからです。

〇生活リズムが不規則
技術者は、一つの作業を途中で止めるのが難しかったり、あるいは、納期を守るためには徹夜も辞さない、ということが結構あります。そういったことから生活リズムが不規則になりがちです。寝不足で、朝の出社が遅くなったり、また、友人との約束も守れなかったりする場合もあります。周りの技術者の多くがそうであり、そういうことをステイタスに思ったりする方もいらっしゃいます。一方、営業職や事務職ではそういう訳にもいきません。営業職では、お客様の時間に合わせて行動することが必要になりますし、事務職では、周りと協同して仕事をすることが多々ありますから、ある程度生活リズムを規則正しくする必要があります。ある日に、頑張って仕事をしたとしても、次の日に会社に遅く来るようでは周りから認められません。ですので、技術者から転身された方は、安定して長く成果を出すことを目指しましょう。特に、責任者・管理者を目指す方は、このことが必須となります。また、私生活の過ごし方も、会社生活に影響しないようにある程度は自制する必要もあります。

次回に続きます。

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