技術者の転身⑨/11

これまでの記事で、理系から文系に転身する方が多いことを説明し、技術者の転身で失敗しないように注意していくべきことを項目ごとに説明していっています。今回の記事もその続きで、色々な項目について記載します。

〇恥ずかしがり屋
技術者の多くが恥ずかしがり屋さんです。これにはいくつか理由があります。まず、元々人付き合いが苦手であるので、技術者になったというものです。つまり、恥ずかしがり屋さんだから技術者になったということです。次に、技術者として仕事に没頭すると昼夜なく働くことがあるため、ファッションに気を遣う時間が無くなったり、流行のアイテムやスポットに疎くなったりします。あるいは、デートの時間をなかなか作れないので男女付き合いの経験が少なくなったりします。それ故、普通の方より劣っている気がして恥ずかしがり屋になってしまいます。最後に、技術者ということで、文系職種の方と違って少し変わっていると周りから思われており、そして、自分にも自覚があります。こういった理由から、技術者は恥ずかしがり屋さんが多く、引っ込み勝ちになります。しかしながら、技術者では許されても、営業職や事務職は、多くの人と接しながら仕事をしていく必要があるので、それは許されない場合もあります。積極的に人と接するのも仕事の内と考え、仕事の間だけでも頑張って性格を変えましょう。

〇情に流されにくい
前回の記事で書きましたが、技術者は現実的論理的にハードウエアやソフトウエアを設計していく必要があると書きました。それゆえ、周りから仕事で情に訴えかけられても、冷たくあしらう傾向にあります。ところが、営業職で言うと、仕事の貸し借りもありますし、相手が困っている時に助けるからこそ見返りを期待できる場合も多く有ります。また、事務職では、関連部署に色々と協力をしてもらいながら仕事を進める必要がありますが、関連部署も多くの仕事を抱えているために、なかなか協力を得るというのは難しいものがあります。関連部署も辛い思いをたくさんしているのです。こんな時、関連部署が困っていることや悩んでいることを聞いてあげ、それに対して自分が出来ることで前向きに協力することにより、相手の気持ちがぐっとこちらに近づいてきて、驚くほどこちらに協力的になることが多々あります。相手の気持ちに寄り添い、良い意味で情に流されることによりうまく仕事が進むことも多々あります。良い意味で、情に流されるようにすることも必要です。色々と相手の気持ちも考えながら対応してください。

次回に続きます。

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