オリックス・バファローズ選手を応援:#1中島宏之選手

〇中島宏之選手
・背番号1
・兵庫県伊丹市出身
・2000年ドラフト5位
・内野手
・右投右打
・伊丹北高校-埼玉西武ライオンズ-オークランド・アスレチックス傘下-オリックス・バッファローズ

埼玉西武ライオンズ時代はクリーンアップを担い、オールスターゲームにも出場しました。また、日本代表にも選出されています。2013年シーズンからアスレチックスでMLBに挑戦しましたが、故障などもありほとんど活躍できず、2015年シーズンからオリックス・バファローズでプレーしています。

両肘を高く上げ、背筋をそらす姿勢を取りながら、構えを固定する特徴的な打撃フォームを持っています。バットは寝かし気味、足を上げてインパクトに向かいます。バットがスムーズに出ますし、インパクトも強くすることができるので、広角に、かつ、強い打球を飛ばします。センターから右方向へのライナーや強いゴロ、そして、左方向への狙いすました大飛球に魅力を感じます。

埼玉西武ライオンズ時代は主に遊撃手として活躍しました。ゴールデングラブ賞をとったこともありますが、現在では年齢もあるのか残念ながら華麗とはいえません。オリックス・バファローズでは、主に三塁手、一塁手を守ることが多いですが、一塁守備で内野手からの送球をポロリと落としてしまうこともあり、見ていて不安を感じます。が、これもご愛嬌に思えます。

プレーから受ける人物像は、天才肌・直感という印象を受けます。恵まれた体格、広角の強い打球、愛嬌のある守備といったところから、そう思えるのでしょうか。いわゆる長嶋茂雄さんのキャラクターに近いように思います。

長嶋茂雄さんはジャイアンツ一筋でしたが、中島宏之選手は大リーグに挑戦しています。これは、出身が関東と関西という違い、プロ入り時の注目度の違い、そして、野球選手として実質は日本のプロ野球しか選択肢がなかった時代と先人がMLBに挑戦する道筋をつけて多くの可能性にチャレンジが出来る時代の違いがあるのでしょう。中島宏之選手の、おそらく多くのことに興味を持ち物怖じしない性格で、MLBに挑戦されたのだと思います。残念ながら、MLBで良い結果は残せませんでしたが、そこで苦労されたことが今のプレーの深みにつながっているように思います。

今のオリックス・バファローズの野手陣は、T-岡田選手、小谷野栄一選手を除いて、ある程度長期に球界で認められる打撃結果を残している選手が見当たりません。そういった意味で、存在しているだけで相手にプレッシャーを与えられる数少ない選手であり、まだまだ貴重な存在です。また、華やかな経歴をもっているにもかかわらず、ここ数年は調子が悪いことも多くて出場機会が減ったり1軍に入らないことも多く有ります。それでも、現役を続行して姿をみせてくれることは、中年以上のファンにとってはとても心強い姿に映ります。

是非とも、少しでも長くオリックス・バファローズで長くプレーしていただいて、チームにもファンにも力を与え続けていただきたいと思います。