AndroidとiPhoneの違いは?AndroidとiPhoneはどちらを選ぶべき?④(iPhoneの特徴)

前回の記事では、Androidはハードウエアメーカーが複数社ありOSは1社提供ということから、多くの種類のスマートフォンが登場する可能性が高いものの、完成度や先進性という意味では不利になることが多いということを書きました。では、ハードウエアもOSもアップルが1社で全てを作っているiPhoneはどのような特徴があるのでしょうか?

その開発者が理想とするスマートフォンができやすい

ハードウエアもOSも1社で作っているので、スマートフォンを開発する場合に他社と調整せずに、自社だけで意思を決めることができます。つまり、理想とするスマートフォンというものがあるのであれば、その理想に向かうことが出来るのです。これは、複数の会社で一つのスマートフォンを開発する場合は難しいものです。また、スマートフォンのような高い技術が必要とする電子機器を作成する場合は、ハードウエアとOSの機能分担・バランスというのが重要になります。両者のバランスがうまく取れているスマートフォンが良いスマートフォンになるのです。1つのメーカーで造るということはそれが可能になります。このように、1社で開発されるスマートフォンは、洗練された完成度の高いものになる可能性が高くなります。事実、アップルが作るiPhoneは、デザインや機能も含めてとても洗練されたイメージがあります。また、ハードウエアとOSの組み合わせが1つのため、出来上がったスマートフォンの検証は1種類だけやれば良いので、不具合の少ないスマートフォンができやすいです。安定して速度が速いiPhoneは、毎日使うユーザにとってはストレスの少ないスマートフォンです。

マニア向けになりやすく、万人受けは難しい

一方、1社開発にもデメリットはあります。1社でしか開発しないので、多くの種類のスマートフォンを製品化したり、全てのユーザーを満足させることは難しくなります。ですから、必然的にターゲットユーザを絞って開発することになりますので、マニア向けになる傾向があります。また、開発が孤立化してしまうので、時として自分勝手になってしまい、部品メーカーやアプリケーション開発会社がついてこなくなる可能性があります。魅力あるスマートフォンを世の中に出し続けることで、部品メーカーやアプリケーション開発社がついてくるのです。一度歯車が狂って魅力ないスマートフォンしか出せなくなると、周りがついてこないばかりか、一気に経営が傾いてしまうことがあります。

このように、iPhoneは先進的で洗練された完成度の高い安定したスマートフォンを供給できる可能性が高い反面、供給種類が限られるために万人受けする製品を出すことが難しくなります。また、一度歯車が狂ってしまえば修正が難しく、会社として大きなダメージを受ける可能性があります。現時点のiPhoneは、日本では70%のシェアを獲得していますが、世界的に見ると30%にしかすぎません。特定のエリア・特定の層に受ける特徴が出ています。

次回に続きます。

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