AndroidとiPhoneの違いは?AndroidとiPhoneはどちらを選ぶべき?③(Androidの特徴)

前回の記事で、スマートフォンは、大きく、ハードウエア、OS、アプリケーションの3つで成り立っているが、AndroidとiPhoneでは、この3つのうちハードウエアとOSの供給会社に差があることを説明しました。つまり、AndroidはハードウエアとOSは多くの違うメーカが作っており、iPhoneはハードウエアもOSもアップル1社で作っていることを説明しました。この、1つのスマートフォンを作るのに、多くのメーカーが関与しているのと、1つのメーカーが作っているという違いが、この2種類のスマートフォンの特徴を大きく分けています。

Androidは多くの会社が開発に関係している

Androidは、OSをグーグルが供給し、様々なメーカー(電気メーカーが多い)がそれに合うハードウエアを造り、それを組み合わせて1つのスマートフォンにしています。グーグルは、OSだけに専念、メーカーはハードウエアに専念できるので、色々な会社の多くの開発リソースを使って設計・製造することができます。従って、多くの種類のスマートフォンが出来ます。例えば、AメーカーはSDカードが付いたスマートフォンを、Bメーカーは衝撃に強いスマートフォンを、Cメーカーは小型のスマートフォンを、といった具合です。OSは共通なので、どのメーカーのスマートフォンを操作してもほぼ同じですし、アプリケーションも同じものが使えます。ただ、ハードウエア(スマートフォンの機械)が違うのです。ですから、私たちユーザーにとっては、色々な種類のスマートフォンを手にすることが出来ます。ユーザーは、地域、年齢、職業などによってスマートフォンに求めるものは違ってきますから、それぞれに合ったスマートフォンを製造できれば、ユーザーを多く獲得することができます。

多様な製品が出来るが、不安定な製品もあり

一方、色々な種類のスマートフォンが出来るということは、不便なことも起こります。スマートフォンには多くの先進機能が搭載されますので、開発・設計・製造は困難です。ハードウエアとOSは密接な関係がありますから、互いのことを良く知って相手に合わせながら造り上げていくことが必要です。ですが、Androidは、多くのハードウエアメーカーとグーグルが一緒に作り上げていく必要があるので、全てを完成度の高いものにすることは非常に困難です。ですから、ハードウエアとOSの相性が良くないスマートフォンが生まれることもあり、不安定なものが出てくる場合があります。また、ハードウエアに新しい機能を取り入れたり、OSを新しくしようとすると、多くの会社の合意をとって、皆で開発・設計・製造を進めていく必要があるので、実現には多くのパワーを使います。ですので、OSの刷新などはそうそう何度も簡単にはできません。

このように、Androidには、多くの種類のスマートフォンが登場する可能性が高いものの、完成度や先進性という意味では不利になることが多いです。

次回に続きます。