東京と大阪の比較シリーズ、今回は店員編です。店員と言っても色々な種類の店がありますし、お店の方針もそれぞれ違いますし、店員も個人によって差があります。ですので一般的な印象です。
例えば、電気量販店です。東京の電気量販店だと、テレビ等の大物家電について少し質問しようとしても、とにかくレジに並べというのが何度がありました。混雑している場合だったのですが、順番は守れということなのでしょう。逆に大阪ですと、混雑していたとしても、少しの質問ならば受付けてくれる場合が多いです。少しのことで時間をかけさせるのは申し訳ないという思いがあるのでしょうか。このあたり、ルールを守ろうとするのか、人情で判断するのかの互いがあるように思います。
ファミリーレストランなどで、席やレジで呼び鈴・ブザーがある場合、東京では呼び鈴・ブザーを鳴らすまでは店員が来ないことが多いです。こちらがレジの前で立っていて、目があっているのに店員が来ない場合があります。呼び鈴・ブザーがあるんだから、それを鳴らさないなら行かなくても良いということでしょう。一方、大阪ですと、呼び鈴・ブザーが鳴らなくても、気付けば店員はほぼ来ます。呼び鈴・ブザーというのは、店員が気付かない時の補助手段的位置付けなのだと思います。人と人とがコミニュケーションするのに、なぜ呼び鈴・ブザーを使わないといけないのだ、直接だろ、が、基本でしょう。ですので、このあたりは、互いの文化を意識しないとイライラしたりトラブルに発展してしまう可能性もあります。
あと、サービスに対する考え方の違いもあるように思います。東京では、元々提供するサービスが決まっているように思います。また、同じ店でも店員によって提供するサービスが違うようで、それをきっちりと守るような傾向にあります。私は店長からこのサービスをするように言われている、あなたの要求はその範囲を超えているから私はそれはしない、というように取れます。それ以上のことは全く受け付けようとしない場合が多いです。ですから、東京でサービスを受ける場合には、店員それぞれの役割みたいなものを客の方が推察する必要があると思います。
一方、大阪の店員は、自分の出来る範囲でどこまでサービスを出来るかを考えているようです。というか、客もそれを要求しているように見えます。店員が出来そうなことをやらない場合は、なんでやらないんだとなっちゃいます。客の方が優先されているように思います。例えその店員のサービス範囲でなくても、客が喜ぶなら可能な範囲でやるべきなのです。
以上のことを頭に入れて置いた方が、客としても店員としてもトラブルになりにくいと思います。