東京と大阪①(電車マナー#2)

前回は、乗車前の整列と、乗ったあとの座席の使い方について書きました。今回は、それ以外について書いていきます。

さて、座席の使い方は書きましたが、お年寄りや身体の不自由な方が乗ってこられた場合の対応は、どうでしょうか?これについては、東京も大阪も席を譲られることが多いですが、どちらかというと東京の方が良く席を譲られると思います。と言いますのも、大阪では、座っている人の前にお年寄りや身体の不自由な方が立たれると、席を譲ることが多いです。一方、東京では、お年寄りや身体の不自由な方が扉の所に立っておられても、そこまで行って声を掛けて席を譲るシーンを何度も見かけました。このことから、東京の方が対応が良いと感じています。

あと、違いを感じたこととして、車内が混んできた場合の立っている人の振る舞いがあります。大阪の場合、すでに電車に乗っている人が居て、そこに新たに電車に人が乗ってきて混んできた場合、最初に電車に乗っていた人は新しく乗っていた人とスペースを譲り合いながら、互いがそこそこのスペースになるように調整します。一方、東京の場合、すでに電車に乗っている人が自分の立ち位置をキープして、新しく乗ってきた人にスペースを渡さない傾向にあります。すでに立っている人に既得権があり、後から来た人の方はそれを避けないといけないようです。このあたり、アメリカ人っぽいように思います。

また、ホームで歩いている時にも差があります。大阪では、歩いている時の割り込みなどはほとんど受けません。しかしながら、東京では、ホームを歩いていてエスカレーターの列に並ぼうとする時に、結構割り込まれることが多いです。特に、女性にそういう傾向があるのかなと思います。これは、悪気があるというよりは、乗り換えなどで急いでいるように見えます。東京は、人も路線も多いので、仕方ないかもしれません。大阪は、東京ほども混雑はしていませんので。

以上、前回と今回を振り返ってみると、東京では、座席の区切りを守る(8人席には8人座る)とか、お年寄りや身体の不自由な方に席を譲るなど、決められたルールには忠実に従う傾向があると思います。一方、ルールが無いところでは、自分を主張するようです。大阪では、ルールはそれほど忠実に守るわけではありませんが、互いがそれなりに過ごしやすくなるように、空気を読んだ行動をするように思います。

東京は、色々なところから人が集まるので、考え方も違うので、ルールは守るけどそれ以外は合わさないという文化でしょうか。大阪は、互いに同じ地方の人で考えが分かっているんだから、一般ルールよりも自分たちの考えに基づいて行動しようよ、という文化でしょうか。

皆さんは、どう思われますか?

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