東京と大阪①(電車マナー#1)

しばしば比較される東京と大阪の文化について、今回は、電車マナーについて書きます。ただ、東京と大阪といっても、それぞれが広く、一概に語れるものでもありません。また、目立つ人が、必ずしも東京や大阪の方ではなくて、違う地域の方かもしれません。ですから、私が経験した直近の感覚(2018年4月)で書きます。実際とは違うこともあろうかと思いますが、お許しください。

まずは、乗車前の整列です。以前は、大阪の方はきっちりと並ばないと言われていましたが、必ずしもそうではないと思います。そこそこ整列しますし、順番を抜かしてでも先に行こうという人は、あまり見かけなくなったと思います。また、人が降りる前に乗り始めるのも、ギリギリのタイミングを狙うあたりは、東京も大阪も近くなったと思います。このあたりは、あまり違和感を感じません。なお、大阪の方は、電車が来るかなり前から並んで列を作り始めて、座りたい感が満載なのに対して、東京の方は、電車が来る前で人が少なければ列はそんなに作らないようです。東京の方は、せこせこするのはみっともないと思うのでしょうか。

座席の占有幅はどうでしょうか?最近の電車は、1人当たりの座席が区切られている車両が多いですね。大体、一列が6~8人座れるように、予め区切られています。東京では、大体がこの区切り通りに座ることが多いようです。8人席ならば、きっちりと8人が座ります。一方、大阪ではこのルールが守られていないことをしばしば見受けます。基本的には、横の人と肩が当たらないような感覚で座るようにすることが多いです。7人席ならば6人が座るのが多いのではと思います。また、身体の幅の太い人が座った場合には、7人席でも5人しか座らないことが、多々あります。ただ、これは、人の多さの違いがあるかもしれません。東京は人が多いので、1人でも多く座らないと立っている人が大変になってしまいます。

座っている人が互いに横の人に当たらないように気をつけるというマナーは、どうでしょうか?こちらは、東京の方がマナーが良いと思います。互いに工夫して、場合によっては背もたれを使わずに当たらないようにしています。一方、大阪の方は、先に座った人は遠慮する必要が無く、後から横に座った人が気を遣う、みたいな風潮があります。大阪は、最初に座った人が既得権者の意識を持つようです。気の強い人同士だと、足や腕がぶつかってトラブルに発展することもあります。東京から大阪に来られた方は、隣の人とトラブルにならないようにお気をつけください。

次回に続きます。

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