職場文化に合わせた仕事の進め方

サラリーマン/会社員として組織の中で生きていくのであれば、その文化の中で生きていかねばなりません。上司との付き合い方、部下との付き合い方、派遣社員との付き合い方、など、それぞれの文化の中で生きていくことになります。

新しい職場に入る時は、まずはそのまま新しい職場の文化に自分が合わしていくのか、あるいは敢えて自分のカラーを前面に出していくのかを選ぶ必要があります。もちろん、新しい職場において、新しい上司に対して自分のカラーをいきなり全面に押し出していくことは、特別な例外を除いては無いと思います。既に上司を知っている、または、会社上層部から新しい上司に対しての対応の仕方を指示されている場合が、その特別な例外になります。サラリーマン/会社員は、上司の指示に基づいて仕事をするのが基本ですから、当然です。

では、部下や派遣社員については、どうしたら良いのでしょうか。手堅く行くのであれば、まずは新しい職場の文化に自分が合わしていくことになります。日本では、異文化の者が入ってくると、多くは拒絶する傾向にあります。部下や派遣社員は、連続して日々の実務をこなしているので、彼等の機嫌を損ねたり、あるいは万一会社を辞められたりすると、自分自身がいきなり困ってしまいます。ですので、職場によほどの問題があるとか、根本的に急な改善を要する場合を除いては、やんわりと入った方が良いのが一般的です。

ですが、最初からなんでもかんでも新しい職場に合わしていくのが良いわけではありません。部下や派遣社員は、仕事の邪魔をされたくない一方で、新しい上司にも方針はあることは分かっているし、新しい上司とそれなりにうまくやって認められないと大なり小なりは思っているものです。ですから、部下や派遣社員に対して、細かい仕事の指示はさておき、自分の考え方や大まかな方針などは発信していった方が良いでしょう。細かい仕事については、今の仕事内容ややり方について間違っていたり改善すべきこともあるかもしれません。ですが、急な指摘は禁物です。その仕事のやり方は、以前の上司から指示されていたかもしれませんし、職場のシステムやツールでそうせざるを得ないのかもしれませんし、工数の都合からそれ以上は出来ないのかもしれません。細かい仕事の指摘は、指摘をする方は簡単ですが、指摘に対応する方は色々な配慮をしたり調整したり作業変更を行ったりしないといけないものです。

なお、新しい部下や派遣社員については、自分の上司や周りの部署の人たちの方が良く知っています。細かい仕事の内容は別にしても、メンバーの性格、大きな成果、大きなトラブルなどは分かっていると思います。ですから、自分の部下や派遣社員と会話するだけではなく、他の人たちとも会話して、自部署対応を考えるというのも有効です。