電子化好きの中国④(レンタサイクルなど)

この一年で中国で爆発的に普及したものとして、日本でも有名になっているのがレンタサイクルですね。日本でも真似たビジネスをしようとする動きもあるようですが、色々な規制や道路事情(放置自転車問題)などがあり、なかなか進みません。

一方、中国上海などでは、あっという間に普及しました。都市部でも車道が片側3車線以上が普通だったり、歩道も比較的広くとってあるなど、道路には余裕があります。ですから、歩道にレンタサイクルが並んでいても、それほど邪魔にはなりません。上海の都市部を歩いていると、だいたい目につくところどこかにはレンタサイクルが歩道に置いてあります。本当に人通りが多いところでは、延々とレンタサイクルが並んでいたりします。以前に放置自転車が並んでいるのを見た時は「邪魔だな」と思っていましたが、最近は「いざとなったらいつでも使えるから便利だよな」と頼もしく見えたりします。逆に放置自転車が少なくなったように思いますので、街そのものも少し綺麗になったように感じます。

さて、レンタサイクルを見ていて、タイヤが少し変わっていることに気づきました。写真を見てお分かりになると思いますが、タイヤの中に空気が充満されているのではなくて、固形ゴムに空洞を作ってショックを吸収するようになっています。私は残念ながら未だ乗ったことは無いのですが、これだけレンタサイクルが普及しているということは、レンタサイクルとして乗る範囲であれば問題は無いのでしょう。

確かに、従来型の自転車のタイヤでは、一定期間経つと空気が抜けてしまうので、定期的に空気を入れる必要があります。完全放置型のレンタサイクルをするには、従来型タイヤだと直ぐに使えなくなってしまいます。空気入れを持ち歩いたり、自転車に取り付けたりしておくのはナンセンスですからね。このようなタイヤは最適だと思います。一度乗ってみて、それなりの乗り心地ならば、自分の自転車もそうしてみたいです。

なお、こちらのレンタサイクルを使うためには、やはり、本人確認を行ったり電子マネーを登録したりするひつようがあるので、現地の人と同じように自由自在に使いこなすには、まだ日本人旅行者にとっては少しハードルが高いと思います。レンタサイクルが使えるようになれば、少し遠いところでもタクシーを使わなくても済むので、かなり便利になるんですけどね。都市部での観光や買い物にはもってこいです。なんとか早く、日本人旅行者でも使いやすいインフラが生まれることを期待しています。

次に中国に行った時は、またどんな新しいインフラやビジネスが生まれているか楽しみです。