電子化好きの中国③(電子マネー)

中国の通貨と言えば、人民元(RMB)です。現時点(2018年3月23日)だと、だいたい1人民元=17日本円くらいです。一番大きい紙幣が100人民元になります。ところが、この一年で私が海外出張する時に、急激に人民元を街中で使わなくなりました。というのも電子マネーが爆発的に普及してしまったからです。

コンビニやタクシーはもちろんですが、最近は、屋台で食べ物を買うにも電子マネーです。以前はレジがあったであろう場所に二次元のQRコードが貼ってあり、それを読み取って電子マネーで支払うようになっています。噂によると、ホームレスの方もQRコードを持っていて、施しを要求される場合もあるとか。

中国でも上海のような大都市では、中国の友人曰く80%くらいは電子マネーで支払われているのではということです。中国では、一元より下の通貨として角というのがあり、お金のやり取りが面倒であるというのが理由のひとつとも。また、電子マネーだと角の単位などを切り捨てて少し安く売る場合などがあり、電子マネーを敬遠していた老人達もこれで一気に普及したと言います。また、中国では偽札がよく出回ったと言います。特に下町などでは偽札を掴まされて困ったお店の方も多かったとのことですが、電子マネーになることによって、それも無くなります。お店の方が率先して導入することにより、消費者もそれにあわせないと、お店の方に嫌がられるということです。

でも、これによって困る人も出てきます。中国の友人に言わせると、スリや泥棒とか。多くの人が、お金を持ち歩いたり、大金を家に置いて置くことが少なくなったので、盗むものが無くなってしまったといいます。あと、偽札を作っていた人達も失業したのではないかと。ですので、短期的にはなんとなく治安が良くなったような気がするとのことです。まぁ、中国の方は頭が良いので、また色々とあの手この手を考えられるとは思いますけどね。

あと、私のような外国人旅行者も少し困ってしまいます。中国の電子マネーは、AlipayやWeChatpayなどですが、これらを使えるようにするには中国の銀行口座や中国の電話などが必要だそうです。最近は、クレジットカードでも大丈夫そうだということですが、外国人旅行者が使うにはまだインフラが整っていないようです。中国のことですから、外国人のお金をきっちりと自国に落とすように考えてくれると思いますが、それまでは外国人がよく行く店以外は敬遠してしまいます。

このような電子マネーなどの普及は、日本と違って中国では一気に普及することが多く、ビジネスチャンスも大きくて、色々な夢を感じる国です。

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