電子化好きの中国①(ホテル)

久しぶりに、中国上海に出張してきました。空気の汚れは相変わらずで、晴れていてもビルの上層階は霞んでいます。しかしながら、日本に比べて相変わらず景気はまだ良いようで、街中では欧州高級外国車が多く走っています。昔は、日本車に乗っていると少し高級かな?といった感じでしたが、エリアによっては今は少し恥ずかしく思ったりもします(笑)。ショッピングモールやレストランに行っても、内装は色々な金のかかるデザインが施されており、見てると楽しくなってきます。日本は、効率化やコストダウンを優先する傾向にあって最近は街中もすこしつまらないですが、たまに元気のある国に行くのは良い刺激になります。

今回の宿は、ホテル・ニッコー上海(上海日航飯店)でした。以前からあるホテルで、五つ星のホテルです。そんなに新しいホテルでは無いのですが、電子化好きの中国ならではの工夫が部屋に色々とあります。

中国の風呂場は、部屋との仕切りが壁ではなくてガラスのことが多いです。これは、マンションなどでも同じ様です。今回のホテルは、仕切りをしているガラスの目隠しが、電子カーテンになっていました。壁のボタン一つで、ガラスが透明になったり、目隠しのグレーに塗り潰されたりします。日本だと電動で実際のカーテンが動くというのよくありますが、中国では少し前からガラスそのものが変色する電子カーテンを見かけています。


あと、風呂場の浴槽に鏡があるのですが、スイッチを入れるとテレビを視ることができます。これは、大した技術では無いと思うのですが、ちょっとした工夫を凝らして人を喜ばせようとするところは好きです。

部屋の中のデスクの横には、テレビへの接続を行う各種端子が引き出されています。パソコンのモニター接続、HDMI、USB、などが接続できるようになっています。日本のホテルだと、テレビは放送受信するか、備え付けの有線放送を視るというのが殆どだと思います。一方、中国では、テレビの使い方を限定せずに、ユーザーが様々な用途で使うことを可能にしています。自分で持ち込んだ色々なメディアと再生機器を、ホテル備え付けのテレビを用いて表示できますので、新しい電子機器が好きな中国的な考え方のように思います。

ホテルの部屋というのは、各国そんなには変わらないと思うのですが、細部を見ると特徴が表れていると感じます。日本は、規制とか習慣とかが他の国より厳しく、中々新しいものを入れたりしませんし、電子化対応の速度も遅いです。一方、中国などでは早く導入されることが多いです。次に日本で何が流行るかは、中国を見れば分かることも多いです。

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