海外出張や海外旅行では、ノートパソコン、スマートフォン、Wi-Fiなどを持ち歩くことになります。これらモバイル機器本体も体積や重量を消費しますが、電源回りについても充電器やケーブルやコネクタが有るので、それなりの体積や重量を消費します。今回は、モバイル機器の電源回りの持ち運びをいかに効率化していくかについて考えます。
電源回りのキーワードは「USB」です。「USB」は、コンピュータなどのホスト機器に様々な周辺機器を接続するためのバス規格です。本来の主な用途はデータ転送になるわけですが、それ以外にも電源供給の規定も行っているため充電として使うことが可能になっています。最近は、電源供給のみに使う安価なものも出てきています。
モバイル機器が電源供給を受ける側として最も普及しているのが、USBマイクロBでしょう。現在のところアンドロイドのスマートフォンやWi-Fi機器の多くはこれになっています。次に、ACアダプターやバッテリーから電源を送る側として最も普及しているのが、USBのTypeAです。ノートパソコンにもついている形ですね。ですから、
①モバイルバッテリー(写真:一番左):電源供給にUSBのTypeA、電源受ける側にUSBマイクロB
②ACアダプター(写真:左から2つ目):コンセントからUSBのTypeA経由で電源を供給
③変換ケーブル(写真:右から2つ目):USBのTypeAとUSBマイクロBの変換ケーブル
④変換コネクタ(写真:一番右):USBマイクロBとライトニングの変換ケーブル
を揃えておくと、ほとんどの場合が大丈夫です。
例えば、充電したいモバイル機器(スマートフォンやWi-Fi)に、③変換ケーブルのUSBマイクロBを接続、そして③変換ケーブルのUSBのTypeAを①モバイルバッテリーや②ACアダプタ、あるいはノートパソコンに接続すれば充電が可能です。なお、充電する機器がiPhoneの場合は、コネクタが④ライトニングになるので、④変換コネクタを間に挟む必要があります。
なお、モバイルバッテリーは、モバイルバッテリーそのものを充電する電源供給を受ける場合と、モバイルバッテリーから充電する電源を送る場合の2通りがあって、それぞれで使うコネクタが異なります。先ほどの例は、電源を送る場合だったのでUSBのTypeAを使いました。逆に、モバイルバッテリーそのものを充電する場合は、USBマイクロBを使って電源供給を受けて充電する必要があります。
ちなみに、海外では、③変換ケーブルと④変換コネクタを一緒にしたケーブルが売っています。保証無いものが多いですが、私が買ったものは今のところ全て動いています。
海外出張に行くと、同時に複数の機器を充放電する場合があるので、必ずしも上記4点で足りるわけでもありません。③変換ケーブルは2つ必要な場合が多いです。②ACアダプターは、ノートパソコンなどで充電できるならば数を減らせるかもしれません。このあたりは利用シーンをイメージして決めてくださいませ。