新卒で就職活動する場合も、社会人になって途中で転職する場合も、面接があります。そして、よほどのことが無い限り、誰でも一度は「落ちる」ということを経験します。もちろん、残念ながら何度も落ちてしまうこともあります。そういう時って、かなり落ち込みますよね。練習して、身だしなみをきっちりして、一所懸命アピールして・・・。自分ってダメなのかなぁ、と思い悩んでしまいます。こういう場合は、どのように気持ちを整理したら良いのでしょうか。今回は、面接をする方の立場から「落とす」場合のことを書いてみたいと思います。
まず、入社の面接においては、合格者の目安の数があります。例えば、10人の合格者を出す予定の時に、すでに10人に合格の内定を出してしまった場合は、後から優秀な人が面接にこられても、よっぽどのことが無い限り合格させるのは難しくなります。つまり、本来は合格にしたかったのにタイミングが合わなかったということです。これは、面接官も泣く泣く落とします。
また、配属先予定の部署が、今回はこういうタイプが欲しい(緻密なタイプとか、豪快なタイプとか)と指定してくることがあります。そうなると、面接官が受験者を個人的に良いと思っても、落とさざるを得ません。たまたま、求めている人がかなり限定されている場合です。
別のケースだと、優秀な人であっても社風に合わない場合があります。例えば、受験者が個性を持っていて発想が豊かな場合、先端企業やベンチャー企業などだと喜ばれるかもしれませんが、保守的な企業やワンマン経営者企業だと社風に馴染めずにすぐ辞めていくことが多いかもしれません。受験者と社風が合わない場合になります。
これらのように、例え、受験者が優秀であっても面接で落ちる場合は多々あります。
あと、面接は、通常は複数の面談官で行います。それは、複数の目で受験者をチェックしようということなのですが、例えば受験者が10人居ると、2-3人は合否の意見が分かれたりします。特に個性が豊かだと、合格にしたい/不合格にしたい、の意見が分かれます。こうなると、個人と個人の相性になってしまいます。
なお、もちろん残念ながら、本当に不合格の方もいます。そりゃ、そうです。会社も利益を出していかないとなりませんし、人を雇うと簡単には辞めさせることはできません。慎重になります。こういう場合は、面接官の口調も厳しくなりがちなので、会話の中から自分の至っていないところを感じ取って、次以降に修正していくしかありません。
こうなると、入社面接というのは、ある意味、恋愛や結婚に似ているかもしれません。タイミングや相性がありますし、うまく行くときはうまく行くし、ダメな時はダメ。失敗を引きずっても仕方ないので、良くないところは修正しながら、最良のパートナーを探していく。前向きにやっていけば、きっと良いパートナーが見つかると信じて、頑張っていきませんか?