バンドエイドって、たぶん誰もが使ったことありますよね。小さいころからとても身近な存在だと思います。転んで擦りむいたり、指を切ったりすると、すぐに貼ったものです。いまでも、そうですが。
昔からある通常のバンドエイドは、ガーゼのようなパッド部分を傷口に当て、あとはテープ部分を肌に貼るものです。傷をしたばかりの時に貼ると、血液や体液をパッド部分が吸収して周りを汚したりせず、また、傷部分を保護するので、不要なばい菌が傷に付着するのを防いだり、異物が触れることによる痛みを防いでくれます。しばらく経つと、傷部分にかさぶたができるので、そうなるとバンドエイドは不要で、あとは自然にかさぶたが剥がれて治るのを待つことになります。
ところで、少し前からですが、昔からあるガーゼタイプのバンドエイドとは異なる「バンドエイドキズパワーパッド」という商品があるのをご存知でしょうか？キズパワーパッドにはガーゼのようなパッド部分がありません。かわりに、ハイドロコロイド素材が傷側に一様についています。ハイドロコロイド素材は、皮膚にぴったりくっつくための粘着剤（疎水性ポリマー）と、水分を吸収・保護するハイドロコロイド粒子（親水性ポリマー）でできています。このハイドロコロイド粒子が、キズ口に出てくる体液を吸収してふくらみ、ゼリーのようなゲル状のクッションになります。
従来のバンドエイドは、キズは消毒して、乾かして、かさぶたを作って治すという考え方（=ドライヒーリング）でした。これに対して、キズパワーパッドは、自然治癒力に着目した、キズをしっかり覆い、潤い(体液）を保ってきれいに治すモイストヒーリングという考え方です。 体液（滲出液）にはキズを早くきれいに治す力があるそうで、この体液（滲出液）の力を最大限に活かすためにキズ口を乾かさない（かさぶたをつくらない）ようにしているそうです。
私は、実際に２回使ったのですが、とても良い感じでした。まず、傷ができた時に、水などで傷口を綺麗に洗います。そして、消毒液などはつけずに、キズパワーパッドを貼るだけです。貼った直後は、傷口の部分に少し体液が現れた状態になります。その後、時間とともにハイドロコロイド粒子が体液を吸収してゼリー状に広く盛り上がってきます。ゼリー状に盛り上がるために、キズパワーパッドの上から異物に触れても痛みがありません。時間の経過とともにゼリー状の部分がかなり大きくなってきます。が、キズパワーパッドの大きさを越えないうちは、できるだけ長く貼り換えない方が良いそうです。ちなみに、私は傷が気になるので、２－３日に１回貼り換えていました。なお、膿を持っていたりする感染がみられる傷などには使わないように書かれています。貼り換え時には症状をチェックしましょう。
私の場合、普通のバンドエイドはかさぶたが出来たら剥がすのですが、キズパワーパッドはかさぶたが出来ないので、貼っている起案はキズパワーパッドの方が長かったと思います。ただ、傷のかゆみはキズパワーパッドをつけた方が軽かったので、傷口を掻きむしることもなく、かさぶたもできずに、とても綺麗に治りました。皆様もよろしければ試してみたください。