海外出張や海外旅行では、出発する日本の空港では、航空会社カウンターでのチェックイン、保安検査場でのボディチェックと手荷物検査があります。そして、最後に出国審査があります。逆に、帰国時には、日本の空港では入国審査があり、手荷物を受け取って、最後に税関のチェックを通過しての帰国となります。
このなかの出国審査と入国審査は、合わせて出入国審査と呼びますが、入国審査官によりパスポートやビザのチェックなどを行って問題がないかを確認します。問題無ければ、パスポートにスタンプを押してもらい、通過することができます。
日本における出入国審査は、もちろん日本の入国審査官により日本語で行われますので、我々日本人にとってはそんなにハードルが高いものではありません。ただ、例えば、連休の初日前後に日本を出発する際の出国審査、あるいは、日本へ帰国の際に満員の飛行機が複数続けて到着した場合の入国審査はとても混雑する場合があります。
出発の際の出国審査混雑は、飛行機の出発に間に合うか心配になりますし、帰国の際の入国審査混雑は疲れた身体にはきついのと、帰宅までの電車・バスの乗り継ぎに影響します。
これについての簡単な対策として、出入国審査の自動化ゲート登録というのがあります。これは、出入国審査を入国審査官に行ってもらうのではなく、自らパスポートと指紋をスキャンすることで無人の自動化ゲートを通過するというものです。
この自動化ゲートは、成田空港や羽田空港、中部空港、関西空港の出入国審査場に設置されており、登録カウンターで自動化ゲートの利用者登録をすることで利用可能になります。
と書くと、なんだか手続きが面倒で時間がかかりそうなのですが、実は簡単で直ぐに出来てしまいます。書類を書く時間を含めても10分そこそこでできます。しかも、登録後直ぐに利用できます。もし、一般の出国審査が混雑しているならば、自動化ゲートの利用登録をして、そのまま自動化ゲートを通過した方が早い場合もあるのです(笑)。ただし、利用者登録できるのは24時間いつでもで無く、早朝深夜が駄目な場合があります。
また、自動化ゲートは、スタンプが押されないという特徴があります。旅の記念のスタンプが毎回欲しい方はさておき、日本の出入国スタンプが不要とか、海外渡航が多いので査証欄がいっぱいになっては困る人には自動化ゲートは向いています。
なお、自動化ゲート登録しても、使えるのは日本の出入国だけです。海外では使えませんのでご注意くださいませ。