電子タバコにより非喫煙者との距離は縮まるか?

最近は、電子タバコというのが随分流行ってきました。従来のタバコよりも害が少ないことになっています。

タバコの煙の三大有害物質は、ニコチン、タール、そして一酸化炭素と言われています。これらの有害物質はタバコの葉を燃やすことによって生じるのですが、電子タバコはタバコの葉を燃やさないので有害物質が少ないとされています。その方法はいくつかあって、タバコの葉を燃やさずに温めて水蒸気とともに吸う、あるいはタバコの葉の入ったカプセルに蒸気を通過させる、といったものがあります。これによって、依存性薬物のニコチンは接種できるものの、タールや一酸化炭素が大幅に軽減されるとされています。

もちろん、電子タバコであってもニコチンが含まれるので有害であることに変わりはありません。しかし、有害物質が大幅に削減されているので、従来タバコは屋外でしか吸えないが電子タバコは屋内でも吸えるビルがでてきたり、禁煙の飲食店でも電子タバコはOKというところも出てきているようです。今後、社会でどのような扱いがされていくかは未だ先行き不透明ですが、従来のタバコよりも電子タバコの方が非喫煙者との距離が近くなる可能性が出てきています。

また、ニコチンやタールや一酸化炭素いずれも含まない電子タバコも出ています。どの物質も含まないので厳密には電子タバコとは呼ばないのですが、ミントやフルーツやチョコレートの香りを含んだ蒸気を吸うというものです。ビタミンも含んでいるとうたうものも出てきています。吸っているところを見ればタバコの煙を吐いているようなのですが、ただの香り付きの蒸気というわけです。こうなると健康への影響は非常に少ないと思われますので、タバコや電子タバコを吸わない人でも手を出しやすくなります。

ところで、会社員は会議がとても多いというのが特徴ですが、喫煙者はニコチンが切れると補給が必要となるため、定期的にタバコを吸いに中座します。このタバコを吸いに行くというのは実は気分転換という意味では非常に良くて、会議室から外に出て身体を少し動かし、タバコを吸いながら喫煙者同士で会話すると、変な喫煙者仲間意識で他部署であっても仲良く情報交換したり、会話によってなんとなく新しい発想が生まれたりするものなのです。

これまではこの仲間意識はタバコ喫煙者だけのものでしたが、電子タバコですと非喫煙者もそこに近づきやすいですし、有害物質をほとんど含まない香りだけ電子タバコでしたら、吸っている姿だけで仲間意識が芽生えるかもしれません。こうなると、電子タバコ喫煙所というのは、ありとあらゆる人が出入りして、情報交換したり新しい発想が生まれる場所になる可能性も秘めています。

こういった理由から、私は、電子タバコというのは会社におけるコミニュケーションを大きく変える可能性があると注目しています。

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