最近、AI、いわゆる人工知能が話題になっていますよね。スマートスピーカーのように、人間が質問したらAIが答えを返してくれたり、文章を読み上げるとそれを家族にメール発信してくれたりします。どうも、これまでのパソコンやスマートフォンとは違う、非連続の進化があるようです。
一方、ビジネス雑誌などによると、いま我々が行なっている仕事の多くがAIに取って代わられていくとも言われています。これは、我々会社員にとっては聞き捨てなりませんよね。うーん、近い将来に自分が職を失うのでは無いかと心配になります。そこで今回は、AIがいったいどういうことができるのかを調べて考えてみたいと思います。
AI、従来のコンピュータシステムと違って新たにできる、あるいは得意なところは、現在のところ大きく次の通りです。
①画像や音や文章を認識・識別できる
②認識・識別したものを分析・調査できる
③次にとるべき最適行動を推論したり制御できる
これだけだと、よく分かりませんね。具体例で考えてみましょう。
最初に①です。以前のコンピュータは、家族の写真をいっぱい並べても、誰の写真かは分かりませんでした。でも、最近のAIは、この写真に写っているのは姉、あの写真に写っているのは弟のように認識して振り分けてくれます。また、文章を読み込むと、その文章が何を意味しているのかをある程度わかってくれます。ですから、「この100枚の写真から、Aさんが写っているものだけ抜き出して並べて」「ちょっとAさんに電話してくれない?」といった作業は、AIができちゃうことになります。
次に②です。画像や音や文章を認識できるのですから、それは、私達が指示したものだけではなく、コンピュータがネットから取ってこれるもの全てについて行うことができます。つまり、世界中の顔写真を分類したり、特徴に応じて仕分けたりといった、分析や調査が出来ることになります。こんなこと、人間でやると時間がかかるし難しいですよね。AIにやらせると、時間が短縮され、人間が出来ない膨大な分析や調査が作業できます。
最後に③です。世の中の全ての情報(一定量を超えるとビッグデータと呼んだりします)から、例えば将棋やチェスのようなゲームだと、こう打てば勝った、こう打てば負けたということを勉強できます。天気予報だと、例えば、この場所で晴れが5日続いて気温が低くなって行けば次の日は雨になったことが多いので、傘を持たせるとかを指示できます。こういった、過去のデータから次に起こることを推論して、制御することが可能になります。
いかがでしょう。なんとなくイメージを持っていただけたでしょうか?