パソコン、携帯、スマホ、タブレット・・・。メール、ライン、ツイッター、インスタ・・・。次から次へと新しいアプリケーションが登場するので、それを覚えて使いこなすのは大変です。部長のような年寄サラリーマンは、パソコンでメールくらいは見えるようになり、携帯で連絡先登録をようやくできるようになったのに、世間はもうそこから2世代くらい先に行ってしまっています。
そんな中、仕事で使っている会社支給のパソコンであれば、部下を呼んで操作方法を教えてもらったり、場合によっては操作してもらうことは、部長にとって後ろめたさがありません。「俺は仕事が出来る。部下のために働いている。俺が部下にパソコンの操作をしてもらってもバチはあたらないだろう。」くらいに思っています。あるいは、「仕事用のこのシステムは使いにくいなぁ。時間がかかる。俺の貴重な時間は他に使うから、システム入力は部下のお前たちがやってくれ。」なんて逆切れ気味に指示したりします。部下も、部長には無下に断れないですし、評価を下げられたら嫌なので、表面的には気持ちよく手伝っちゃうことが多いです。
ところで、これが個人のスマホですと、そういうわけにはいきません。部長も仕事みたいな指示が出来ませんからね。また、部下にしても、仕事以外のことを手伝う必要は無いと思っていますし、さらに個人のスマホだと「見てはいけないものが入っていて、もしそれを見ちゃったらどうしよう?」という意識が働いてしまうので、ますます敷居が高くなってしまいます。
ですから、部長のスマホは、かかってきた電話をとるためだけに使われたり、パスワード設定などされないままの危ない状態になっていたり、メールが来ても返信できずに放置されたりしていることもよくあります。本人も良くないと思っているのですが、うーん、もう面倒くさくなっちゃって、そのままにしちゃったりしています。
こういったとき、若い部下が遠慮せず少し強引気味に、「私が設定しましょう!」と言って、サラサラと必要な設定をしたり、「こういう風に使いなさい」みたいにハキハキと指示されたりすると、部長はなぜか素直に聞いてしまったりします。もう、「ハイ!」と言うしかない気持ちになったりするんですよね。スマホ教室の先生を見るような感じです。
ですから、新入社員・若手社員の皆様!部長がスマホの操作が分からずに固まってるときは、遠慮せずに声をかけてみてください。そして、使い方を教えるだけではなく、基本的な設定は勝手にしちゃってください。きっと、その方が部長と仲良くなれるかもしれません。